リンナイの給湯器からお湯が出ない?原因と今すぐできる対処法を徹底解説
リンナイの給湯器から突然お湯が出なくなった。お風呂にも入れないし、食器も洗えない。
とお困りではないでしょうか。でも、大丈夫です。
リンナイ給湯器からお湯が出ない場合、まず確認すべきは【ガス・水道・電源・エラーコード】の4つです。
この4つをチェックすれば、8割の原因は特定できます。
- リンナイ給湯器からお湯が出ない原因と確認ポイント
- エラーコード111・140・632の意味と対処法
- 自分で解決できるか、業者に依頼すべきかの判断基準
- 修理と交換どちらが得か、費用相場はいくらか
万が一、自分では解決できない場合でも大丈夫です。
QTO JAPANは東海3県を中心に、最短当日中に訪問して仮設給湯器を設置するため、すぐにお湯を使えるようになります。
塚脇 (テクニカルセールスユニット責任者)
ガス・電気・水道と、ライフラインに関わる主要な国家資格を網羅するマルチエンジニア。現在はテクニカルセールスユニットの責任者として、現場で培った多角的な視点を活かし、技術と営業の橋渡し役を担う。
保有資格: 液化石油ガス設備士、第二種販売主任者、製造保安責任者(丙種化学)、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)、第二種内管工事士・活管工事、ガス可とう管接続工事監督者、簡易ガス登録調査員、第二種電気工事士、給水装置工事主任技術者、石綿作業主任者
目次
リンナイ給湯器からお湯が出ない原因は?
リンナイ給湯器からお湯が出ない原因は、大きく分けて5つあります。
それぞれの原因を具体的に解説しますので、あなた自身で状況を判断できるようになります。
ガス供給の問題

ガスがきちんと供給されていないと、リンナイ給湯器はお湯を作れません。以下の項目を確認してみてください。
ガスメーターの自動遮断が最も多い原因です。
地震や長時間使用でマイコンメーターが自動的にガスを遮断することがあります。メーターのランプが点滅していたら、復帰操作が必要です。
また、ガス元栓が閉まっている場合もあります。
給湯器への配管元栓が閉まっていると、当然ガスは供給されません。特に、引っ越し直後や工事後は要注意です。
ガス料金の支払い忘れも意外な落とし穴です。
口座振替ではなくコンビニ払いにしている方は、支払い漏れに気をつけましょう。
プロパンガスを利用している場合は、ボンベの残量不足も確認してください。残量がなくなると、急にお湯が出なくなります。
まず確認したいことは、他のガス機器(ガスコンロなど)で火が付くかどうかです。
火が付かなければガス供給自体が止まっている可能性が高いです。ガスメーターを確認し、ランプが点滅していたら復帰操作を行いましょう。
ガス元栓が開いているかも忘れずに確認します。
水道(給水)の問題

お湯を作るには、まず水が必要です。水道側にトラブルがあると、お湯は出ません。
給水元栓が閉まっていると、給湯器に水が供給されません。
給湯器への給水元栓の位置を確認し、しっかり開いているかチェックしてください。
断水の場合、近隣も同じ状況のはずです。
複数の蛇口で水が出ないなら、断水の可能性が高いです。近所の方に聞いてみるか、水道局に確認しましょう。
給水フィルターの詰まりも原因の一つです。フィルターにゴミが詰まっていると、水の流れが悪くなり、お湯が出にくくなります。
水道料金の支払い忘れによって供給停止になっている場合もあります。引っ越し直後などは特に注意が必要です。
試してほしいことは、まず他の蛇口で水が出るか確認することです。
水が出れば、給湯器側の問題です。出なければ、断水や元栓の問題です。給水元栓を確認し、閉まっていたら開けてください。
給水フィルターの清掃も試してみましょう。
電源・リモコンの問題

給湯器は電気がないと作動しません。電源やリモコン周りのトラブルも多いです。
電源プラグが抜けている場合、給湯器本体に電力が供給されず、まったく動きません。
プラグがコンセントにしっかり差し込まれているか確認してください。
ブレーカーが落ちていると、給湯器は使えません。
停電後や、ブレーカーが落ちていないか分電盤を確認しましょう。
リモコンの電池切れで表示が消えている場合もあります。
リモコンの画面が真っ暗なら、電池を交換してみてください。
リモコンの設定ミスも意外とあります。
給湯温度が極端に低く設定されていたり、給湯/ふろのモード切替が思ったとおりでなかったりすると、お湯が出ないように感じることがあります。
まず試したいことは、電源プラグとブレーカーを確認し、必要に応じて入れ直すことです。
リモコンの電池も確認し、切れていたら交換してください。
リモコンの設定も見直し、お風呂に使う温度(40〜42℃程度)に設定されているか確認しましょう。
それでも改善しない場合は、一度リモコンの運転スイッチを切って再起動してみてください。
コンセントの抜き差しによるリセット操作も試せます。
冬場の凍結による問題

冬場、特に気温が氷点下近くまで下がる日は、配管が凍結してお湯が出なくなることがあります。
配管の凍結は、冬場の朝によく起こります。
配管内の水が凍ると、水もお湯も出なくなります。
リンナイ給湯器には凍結防止ヒーターが内蔵されていますが、電源が切れていると作動しません。
冬場は電源プラグを抜かず、通電しておくことで、内蔵ヒーターが凍結を予防してくれます。
安全な対処方法として、最も良いのは自然解凍を待つことです。気温が上がるのを待ちましょう。
すぐにお湯を使いたい場合は、配管にタオルを巻いて、30〜40℃程度のぬるま湯をゆっくりかけてください。
熱湯は絶対にかけないでください。配管が破裂する恐れがあります。ドライヤーの弱風を当てる方法もあります。
溶けて水が出始めたら、配管を乾いた布で拭いて水分を除去してください。
そして、給湯器本体や配管から水漏れがないか必ず確認しましょう。
凍結予防策としては、就寝前に浴槽の循環口より5cm以上の水を張っておく、屋外配管からチョロチョロと水を流しておくなどの方法があります。
給湯器本体の故障

上記のすべてを確認しても改善しない場合は、給湯器本体の故障が疑われます。
点火装置の故障では、点火できず燃焼しないため、お湯が作れません。
熱交換器の故障も考えられます。熱交換器が過熱したり、目詰まりしたりすると、お湯が出なくなります。
電装基板の故障は、給湯器の制御部分が壊れている状態です。リモコンの表示が正常でも、給湯器が動かない場合があります。
安全装置の作動で、温度ヒューズや過熱防止装置が働いている場合もあります。
この場合は、エラーコードを確認し、業者に連絡することです。給湯器本体の故障は、専門知識と資格が必要なため、自分で対処するのは危険です。
リンナイ特有のエラーコードと対処法は?
リンナイの給湯器は、異常を検知するとリモコンにエラーコードが表示されます。
リンナイでよく見るエラーコードの概要と、症状別の対処法をご紹介します。
リンナイでよく見るエラーコードの意味

リンナイのエラーコードは3桁の数字で表示され、それぞれに意味があります。
- 111 – 給湯器の点火不良
- 140 – 温度ヒューズ・過熱防止装置の作動
- 632 – 追いだき(水流)スイッチの異常
- 888 – 点検時期お知らせ(10年経過)
111 – 給湯器の点火不良
点火できず燃焼しない時に表示されます。
原因はガス供給が遮断されているケースが多く、ガス元栓の閉め忘れやマイコンメーター遮断が考えられます。
点火装置そのものの故障の可能性もあります。
まず確認したいのは、他のガス機器の使用可否です。
すべてのガス機器が使えなければ、ガス供給停止の可能性が高いです。
ガス元栓を開けてから運転スイッチを入れ直してみてください。
改善しなければ専門業者に点検修理を依頼しましょう。
140 – 温度ヒューズ・過熱防止装置の作動
機器の過熱を検知し、安全装置が働いた状態です。原因として熱交換器の過熱(目詰まりやサーミスタ異常)や給排気の不良などが考えられます。
このエラーは重大な不具合のサインです。
この場合は、すぐに使用を停止し、メーカーや専門業者へ点検修理を依頼してください。
ユーザー側でリセットしても根本解決しないため、安全のためプロに任せましょう。そのまま使い続けると危険です。
632 – 追いだき(水流)スイッチの異常
お風呂の追い焚き循環ラインで水流が検知できない場合に表示されます。
原因は浴槽の残り湯不足や循環アダプタのフィルター目詰まり、循環ポンプの不具合などです。
お風呂の追い焚き機能使用時によく見られます。
浴槽の水位が循環口を十分に覆っているか確認し、足りなければ水を足してください。
フィルター汚れも掃除し、それでも解除しない場合は一度電源を切って再操作します。
改善しなければ修理を依頼しましょう。
888 – 点検時期お知らせ(10年経過)
リンナイ給湯器特有の表示で、故障ではありません。
使用開始から10年が経過した合図で、緑ランプ点滅や”888″表示で知らせます。
製品の安全性確保のための点検推奨サインです。
そのまま使用継続は可能ですが、メーカーでは安全点検を推奨しています。
10年経過した給湯器は部品の劣化が進んでいる可能性があります。
賃貸住宅の場合は、直接メーカーではなく大家や管理会社に連絡してください。
エラーコードが表示された場合は、まず電源を切ってリセットしてみてください。
リセットで一時的に解消する場合もありますが、根本的な解決にはならないケースが多いです。
エラーコードが再度表示される場合は、専門業者に連絡することをおすすめします。
上記以外にも多数のエラーコードがあり、表示内容を取扱説明書やメーカー公式サイトで調べれば原因と対処法がわかります。
エラーコードが出た場合は番号をメモしておきましょう。
症状別にどう対処する?

お湯が出ないトラブルには、いくつかのパターンがあります。症状によって原因と対処法が異なるため、症状別に解説します。
水もお湯も出ない場合の対処法
給湯器ではなく水道側の問題が疑われます。
この症状は給湯器の故障ではないケースがほとんどです。
考えられる原因は、断水、給水元栓が閉まっている、水道料金の支払い忘れ、配管の凍結です。
冬場の朝は特に凍結の可能性が高くなります。
まず、近隣も断水しているか確認してみましょう。
複数の蛇口で水が出なければ、断水や配管凍結の可能性が大きいです。
給水元栓も確認し、閉まっていたら開けてください。水道局へ問い合わせるのも良い方法です。
水は出るがお湯だけ出ない場合の対処法
給湯器本体の問題が疑われます。この症状が最も多く見られる給湯器トラブルのパターンです。
考えられる原因は、ガス供給の問題、点火装置の故障、電源の問題、エラーコードの表示です。
リモコンにエラーコードが表示されていれば、それが重要な手がかりになります。
ガスメーターの確認、電源・ブレーカーの確認、エラーコードの確認を行ってください。
ガスコンロで火がつくかも確認しましょう。これらを試しても改善しない場合は、業者への連絡が必要です。
一部の蛇口だけお湯が出ない場合の対処法
お湯が出ない蛇口または配管の問題が疑われます。
他の場所でお湯が出るなら、給湯器本体は正常に動作しています。
考えられる原因は、蛇口の止水栓が閉まっている、蛇口のバルブカートリッジの故障、配管の部分的な凍結です。
特にキッチンだけ、洗面所だけなど、特定の場所に限定される症状です。
蛇口の止水栓の確認をしてください。
閉まっていたら開けます。蛇口そのものの不具合の可能性もあります。
それでも解決しない場合は、水道業者または給湯器業者へ連絡しましょう。
どんなときに業者へ依頼すべき?

リンナイ給湯器のトラブルが発生した場合、「自分で対処できるか、業者に依頼すべきか」という判断は重要です。
業者に依頼すべきかどうかを判断するための3つの基準を解説します。
症状の重さで判断する
症状の重さによって、自分で対処できるか、業者に依頼すべきかが変わってきます。
自分で対処できる軽微な症状としては、電源が入っていない、ガスの元栓が閉まっている、水道の元栓が閉まっているなど、簡単な確認で解決できる場合です。
リモコンの電池切れや、給水フィルターの詰まり(清掃で解決できる)も自分で対処可能です。
循環アダプタ(浴槽の給湯口)のフィルターを外してブラシなどで清掃することや、給湯器下部にあるストレーナー(フィルター付き給水栓)の定期的な掃除も、自分でできます。
一方で、業者に依頼すべき症状もあります。
エラーコードが表示され、リセットしても再発する場合は、給湯器内部のトラブルが疑われます。
異音(ゴーッという大きな音、ピーという高い音、ガタガタという振動音など)や異臭(焦げ臭い、ガス臭いなど)がする場合は、危険です。
水漏れが発生している場合も、すぐに業者に連絡してください。
自分で確認できる範囲で原因が特定できない場合は、無理にそれ以上の操作はせず、プロに任せる段階です。
緊急性の高さで判断する
トラブルの緊急性によって、対応のスピードが変わります。
緊急対応が必要なケースは、以下のようなものです。
ガス漏れの疑いがある場合(異臭がする、ガス警報器が鳴る)は、すぐにガスの元栓を閉め、換気をして業者に連絡してください。
ガス臭い場合は絶対に火気厳禁です。
水漏れが激しい場合も緊急です。
給湯器本体から水漏れしている場合、配管の接続部分や、給湯器内部の部品の劣化・破損の可能性があります。
水道の元栓を閉めて業者に連絡しましょう。
煙や異臭がする場合も危険です。
給湯器本体から煙が出ている、または焦げ臭い、ガス臭いなどの異臭がする場合、不完全燃焼やガス漏れの危険性があります。
すぐに給湯器の使用を中止し、換気を行い、ガス会社または消防へ連絡してください。
冬場の凍結で配管が破裂しそうな場合も、すぐに対応が必要です。
配管が破裂した場合は、水漏れが発生することがあります。使用を止めて修理交換が必要です。
緊急性が低いケースは、お湯の温度が少し不安定、リモコンの表示が時々消えるといった症状です。
これらは様子を見ながら、業者に相談するタイミングを検討しましょう。
修理と交換はどちらが得?費用の目安は?

業者に依頼する場合、「修理と交換のどちらが得なのか」という判断は重要です。
修理と交換の判断基準と費用相場を具体的に解説し、さらにQTO JAPANならではのレンタルという選択肢もご紹介します。
修理と交換を判断する基準
リンナイ給湯器の設計標準使用期間は約10年です。使用年数によって、修理か交換かの判断が変わってきます。
使用年数別の判断基準をご紹介します。
-
5年未満の場合
修理や部分交換ができないか検討しましょう。初期費用が安く、まだ長く使える可能性が高い期間です。軽微な故障(例: リモコン不良のみなど)なら、修理で十分対応可能です。 -
5〜10年の場合
修理費用と交換費用を比較して判断しましょう。修理費用が3万円以上なら、交換も検討してください。交換の方が長期的に見て経済的なケースも多くあります。 -
10年以上の場合
交換を推奨します。再故障のリスクが高く、部品供給が終了している場合もあります。経年10年を超えた故障では、一度直しても別の箇所がまた故障するリスクが高くなります。
修理を選ぶべきケースは、以下のようなものです。
使用年数が5年未満、故障箇所が1か所のみ、修理費用が2万円以内、保証期間内の場合です。
交換を選ぶべきケースは、以下のようなものです。
使用年数が10年に迫っている、複数箇所の故障がある、修理費用が3万円以上、エラーが頻繁に発生する場合です。
修理・交換にかかる費用の相場
修理の費用相場は、1万〜5万円程度です。
リモコン交換は1万〜2万円、点火装置は2万〜4万円、熱交換器は3万〜5万円、電装基板は2万〜5万円が目安です。
故障箇所によって大きく異なります。
交換の費用相場は、本体・標準工事・撤去費込みで、給湯専用タイプが10万〜18万円程度、追焚付タイプが18万〜28万円程度、床暖房・浴室暖房タイプが25万〜35万円程度が目安です。
給湯器レンタルという選択肢もある
「まとまった費用がない」「急な出費を避けたい」という方には、QTO JAPANの給湯器レンタルサービスがおすすめです。
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リンナイを含む主要メーカーの最新機種に対応しています。
さらに、修理・交換が完了するまでの間、仮設給湯器を無料で設置する「即出湯サービス」もご利用いただけます。
お風呂にも入れて、普段通りの生活を維持できるため、工事までの不便を最小限に抑えられます。
給湯器レンタル
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リンナイ給湯器のトラブル、迷ったらプロへ
ここまで、リンナイ給湯器からお湯が出ないトラブルについて、基本的な確認ポイントから、リンナイ特有のエラーコード(111、140、632など)の意味と対処法、症状別の具体的な対応、業者に依頼するタイミング、そして修理か交換かの経済的判断まで、ご説明してきました。
自分で確認できる範囲で試してみて、原因がはっきりしない場合や、エラーが繰り返される場合、異音や異臭がする場合は、専門業者に相談するのが一番確実です。
使用年数が10年近いなら、修理よりも交換を検討した方が、長い目で見て経済的かもしれません。
- ガス・水道・電源・エラーコードの4つを確認
- リンナイ特有のエラーコード(111、140、632、888など)の意味を知る
- 症状別に対処法が異なる(水もお湯も出ない/お湯だけ出ない/一部のみ)
- 業者依頼の判断は、症状の重さ・使用年数・緊急性で決める
- 修理と交換は、使用年数や再故障リスクも考慮する
リンナイ給湯器のトラブルは、冬場の朝など予想外のタイミングで起こりがちです。
慌てず、まずは基本の確認をして、それでも解決しなければ、プロの力を借りましょう。
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