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エコキュートのシャワーだけお湯が出ない!原因と今すぐできる対処法

シャワーを使おうとしたら、水は出るのにお湯にならない。

こんな症状が出ると「エコキュートが壊れたのでは」と思いがちですが、実は多くの場合、エコキュート本体とは関係ありません。

シャワーだけお湯が出ない場合、原因のほとんどはシャワー側の混合水栓(カートリッジ)の劣化です。

カートリッジの寿命の目安は7〜10年程度です。

詰まったり劣化したりすると「水は出るのにお湯にならない」という症状が起きるのです。

先にリモコンと他の蛇口を確認するだけで、本体の不具合かシャワー側の問題かを短時間で切り分けやすくなります。

自分で交換するか業者に頼むかの判断も、この記事を読み終えればしやすくなるはずです。

この記事でわかること
  • シャワーだけお湯が出ないときの切り分け手順
  • サーモスタット式で起きやすい症状と確認方法
  • シングルレバー式で起きやすい症状と確認方法
  • 自分でカートリッジ交換できる条件と手順
  • 業者に相談する目安と修理・交換の費用
この記事を書いた人
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塚脇 (テクニカルセールスユニット責任者)

ガス・電気・水道と、ライフラインに関わる主要な国家資格を網羅するマルチエンジニア。現在はテクニカルセールスユニットの責任者として、現場で培った多角的な視点を活かし、技術と営業の橋渡し役を担う。

保有資格: 液化石油ガス設備士、第二種販売主任者、製造保安責任者(丙種化学)、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)、第二種内管工事士・活管工事、ガス可とう管接続工事監督者、簡易ガス登録調査員、第二種電気工事士、給水装置工事主任技術者、石綿作業主任者

シャワーだけお湯が出ないとき、原因は本体?混合水栓?

シャワーだけお湯が出ない場合の原因は、ほとんどの場合、シャワー側の混合水栓にあります。

ただし確信を持って対処するために、まず2つのことを確認しておきましょう。

切り分けができれば、次に混合水栓を見るべきか、本体側を疑うべきかがはっきりするはずです。

どちらも1〜2分でできる確認です。

リモコンにエラーコードが出ていれば、まず本体側を疑う

最初に確認するのは、エコキュートのリモコンです。

パナソニックや三菱、ダイキン、日立、東芝(日本キヤリア)など、主要メーカーのエコキュートは、本体に異常を検知した場合にリモコン画面へエラーコード(点検表示)を出す仕組みになっています。

エラーコードが表示されている場合は、本体側に問題が起きている可能性が高いです。

コードをメモしてから、このページ後半の業者依頼セクションを参考に専門業者へ連絡するのが最短ルートでしょう。

エラーコードが出ていない場合は、次の確認へ進みましょう。

他の蛇口の状態で、本体トラブルかシャワー側の問題かを切り分ける

次に、キッチンや洗面台など、別の蛇口でお湯が出るかを確認してください。

他の蛇口でもお湯が出ない場合は、エコキュート全体の問題の可能性が高いです。

以下の記事で原因と対処法をまとめています。

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こちらの記事が参考になります。

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シャワーだけお湯が出ない場合は、混合水栓(カートリッジ)の問題の可能性が高いです。このまま読み進めてください。

エコキュートはキッチン・洗面台・浴室など、家中のすべての蛇口にお湯を供給しています。

他の蛇口でお湯が出ているなら、本体の沸き上げや貯湯の機能は正常に動いていると判断できます。

つまり「シャワーだけ=エコキュート本体は正常」という切り分けができるのです。

混合水栓のカートリッジが劣化するとどんな症状が出る?

混合水栓は、お湯と水を混ぜてちょうどよい温度で出すための部品です。

ここが詰まったり劣化したりするだけで、「水は出るのにお湯が来ない」という症状が起きます。

混合水栓には大きく2つのタイプがあり、タイプによって症状の出方と確認方法が異なるのです。

まず自分のシャワーがどちらのタイプかを確認しましょう。

サーモスタット式は温度ダイヤルを回しても温度が変わらなくなる

外見の特徴はひと目でわかります。

温度を調節するダイヤル(目盛りに「40」などの数字がある丸いハンドル)と、お湯のON/OFFや流量を調節するレバーが別々に分かれているのがサーモスタット式。

浴室のシャワーに多く採用されており、高温側に回すと安全ボタンでロックされる機種もあります。

カートリッジが劣化すると、次のような症状が出やすくなります。

  • 温度ダイヤルを動かしても温度が変わらない
  • ずっとぬるいまま変化しない
  • 特定の温度でしか出なくなった

まず、分解しなくてもできる確認から始めましょう。

温度ダイヤルを最高温度側に回し(安全ボタンがある機種は押しながら)、数分間様子を見てください。

それでもぬるい場合は、カートリッジの劣化が疑われます。

なお、湯側の止水栓が十分に開いているかも念のため見ておきましょう。

止水栓が閉まり気味だと、お湯の供給量が不足するためです。

カートリッジの寿命は使用頻度や水質によって差がありますが、一般的に7〜10年程度。

設置から10年近く経っているなら、劣化を疑う根拠は十分あります。

シングルレバー式は最高温度に倒してもぬるいままになる

シングルレバー式は、1本のレバーで水量と温度を同時に調節するタイプです。

シャワーのほか、洗面台やキッチンにも多く使われています。

サーモスタット式と違い、温度調節と流量調節を1本のレバーで同時に行うため、カートリッジの状態がそのまま湯温に影響します。

内部の動きが少し悪くなるだけでも湯温が上がりにくくなるのが、このタイプの特徴です。

このタイプでカートリッジが劣化すると、次のような症状が出ます。

  • レバーを最高温度側(一般的に左いっぱい)に倒してもぬるい
  • 以前より熱くならなくなった
  • 温度の調節幅が狭くなった

「前より左いっぱいまで倒さないと熱くならない」「最高温度側でもぬるいまま」という変化が続くなら、カートリッジ劣化を疑いやすい状態です。

一見するとレバーは動いているため気づきにくいのですが、以前との温度差を感じるようになったら早めに見ておくとよいでしょう。

まず、カウンター下にある止水栓が片方だけ閉まっていないかを確認してください。

湯側だけ閉まっていると、お湯が出にくくなることがあります。

次に、レバーを最高温度の位置に倒して数分間様子を見てください。

それでもぬるい場合は、シングルレバー式カートリッジの劣化を疑いましょう。

サーモスタット式と同様、寿命の目安は7〜10年程度です。

設置から年数が経っているほど、劣化の可能性は高まります。

カートリッジは自分で交換できる?準備と手順を確認

カートリッジ交換は、準備と手順をしっかり押さえれば自分でできる場合があります。

作業前の準備がとても大切なので、まずそこから確認しましょう。

型番・止水栓の場所・必要な工具を事前に準備しておく

最初にやるべきことは、型番の確認です。

カートリッジはメーカー純正品の適合が必須で、型番が違うと取り付けられません。

取扱説明書または蛇口本体の刻印で確認するのが基本です。

メーカーのウェブサイトで型番から対応部品を調べられる場合もあります。

型番が特定できない場合は、メーカー窓口への問い合わせか業者への依頼を検討してください。

次に止水栓の場所を確認します。

壁付きのサーモスタット式シャワーであれば、蛇口の付け根にある偏心管(へんしんかん)の止水栓を閉めます。

シングルレバー式はカウンター下の止水栓を閉めましょう。

見えない場合は家全体の元栓を閉めて作業します。

止水せずに分解すると、高温のお湯が噴き出すリスクがあります。

必要な道具は次の4点です。

  • マイナスドライバー(止水栓の開閉・キャップ外しに使用)
  • プラスドライバー(ネジの取り外し)
  • モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー(固定ナットの取り外し)
  • タオル・手袋

型番が確認できない、止水栓の位置がわからない、工具を持っていない。

このどれかに当てはまる場合は、無理せず業者に依頼するほうが安全でしょう。

サーモスタット式・シングルレバー式それぞれの交換手順

準備が整ったら、次の手順で交換します。

サーモスタット式の場合

  1. 偏心管の止水栓を閉める
  2. 温度調節ハンドルのキャップを外し、ビスを緩めてハンドルを取り外す
  3. サーモカートリッジを引き抜く
  4. 新しいカートリッジを正しい向きで差し込む
  5. ハンドルを元通りに組み立てる
  6. 止水栓を開けて動作確認

シングルレバー式の場合

  1. 湯水両側の止水弁を閉め、湯水が出ないことを確認する
  2. レバーハンドルのキャップを外し、ビスを緩めてレバーを取り外す
  3. 固定ナットを外し、カートリッジを引き抜く(ゴミ・汚れがあれば洗い流す)
  4. 新しいカートリッジを正しい向きで差し込む
  5. 元通りに組み立て、止水栓を開けて動作確認

カートリッジには取り付けの向き(方向指定)があります。

向きを間違えると水漏れや温度の逆転が起きるため、取り外す前にスマートフォンで写真を撮っておくと安心です。

型番の特定や向きの確認など、実際に進めてみると思ったより手間がかかる作業です。

交換後も症状が改善しない場合や、途中で不安を感じた場合は、無理に続けずにご相談ください。

注意

自分で作業した場合、「型番の正確な確認」「止水栓の操作」「向きと取り付け精度」のどれかを誤ると、水漏れにつながります。

特にマンション・アパートでは階下への浸水被害や損害賠償に発展するケースもあるため、少しでも不安があれば業者への依頼を検討してください。

一戸建ての場合も同様です。自己交換はあくまで自己責任の作業として取り組んでください。

業者に相談するのはどんなとき?修理・交換の費用はいくら?

カートリッジを交換しても改善しない場合や、自分での作業が難しいと判断した場合は、業者への相談が最短の解決策です。

費用感と判断の目安を先に知っておくと、相談のハードルがぐっと下がります。

業者を呼ぶかどうかを判断する5つのポイント

次のいずれかに当てはまる場合は、業者への相談をおすすめします。

  • リモコンにエラーコードが出ている
  • カートリッジを交換したが症状が改善しない
  • 型番が特定できない・止水栓の位置がわからない
  • 混合水栓本体が10年以上経過している
  • 水漏れや異音が発生している

業者を選ぶ際は、自治体の水道局指定工事店を選ぶと安心です。

水道局指定工事店とは、一定の資格を持ち、給水装置工事を適正に施工できると認められた工事店のことで、お住まいの自治体のウェブサイトで検索できます。

カートリッジ交換から本体交換まで費用の目安を比較

カートリッジ交換・混合水栓交換の費用目安は一般的な相場です。

エコキュート本体交換はQTO JAPANでの費用の目安(工事費込み・税込)です。

対応内容 費用の目安
自分でカートリッジ交換(部品代のみ) 5,000〜15,000円程度
業者にカートリッジ交換を依頼 15,000〜30,000円程度(部品代込み)
業者に混合水栓本体ごと交換を依頼 30,000〜80,000円程度(機種・グレードによる)
エコキュート本体交換(標準タイプ/フルオート) 約410,000〜510,000円
エコキュート本体交換(高圧力タイプ) 約420,000〜550,000円
エコキュート本体交換(薄型スリムタイプ) 約440,000〜580,000円

※エコキュート本体交換の価格には、本体・標準工事・既存機器の撤去処分・試運転・最長10年保証を含みます。

設置環境(基礎の有無・配管状況・搬入経路)や機種により金額は変動します。

業者にカートリッジ交換を依頼した場合の費用は、技術料・部品代・訪問料金を合わせて15,000〜30,000円程度が目安です。

エコキュート本体の修理になった場合は、症状や部位によって費用が大きく変わります。

センサー・基板系であれば数万円〜、ヒートポンプ内部の冷媒回路が絡む場合は10万円超になることもあります。

修理か交換かを判断する際は、使用年数10年超であれば交換を検討する目安になるでしょう。

シャワーだけお湯が出ない場合は、まず混合水栓から確認を

シャワーだけ水は出るのにお湯が出ない場合、原因はエコキュート本体ではなく、シャワー側の混合水栓(カートリッジ)の劣化であることがほとんどです。

まずは落ち着いて混合水栓の状態を確認してみてください。

この記事のポイント
  • リモコンのエラーコードと他の蛇口の状態で原因を切り分ける
  • 温度が変わらないのはサーモスタット式カートリッジ劣化のサイン
  • 最高温度でもぬるいのはシングルレバー式カートリッジの劣化のサイン
  • 型番・止水栓・工具が準備できれば自分でカートリッジ交換も可能
  • 交換後も直らない・本体10年超の場合は業者へ

リモコンと他の蛇口を確認するだけで、原因が本体側か混合水栓側かを短時間で絞り込めます。

あとは症状に合わせて、カートリッジ交換か業者相談かを選べばよいでしょう。

費用面が心配な場合は、給湯器レンタル(サブスク+)という選択肢もあります。初期費用0円・月額990円(給湯専用・税込)から設置でき、契約期間中の修理費も0円です。

※事前審査あり。満年齢75歳までのお客様が対象。原則クレジットカード払い。

QTO JAPANは東海・関東・東北エリアで年間3,000件以上の施工実績があり、混合水栓からエコキュート本体まで一括で診断・対応できます。

判断に迷うときは、まずお気軽にご相談ください。

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